ここでは主な専門科目のみ取り上げます。授業の様子は森林科学科のSNSでも紹介しています。
◆農業と環境森林を学ぶためには、自然環境の保全と利用のあり方や地域環境についても理解しなくてはなりません。また、専門科目の学び方も身につけておかなくてはなりません。
基礎的な農作物の栽培実習をとおして、専門科目を学ぶプロジェクト学習の仕方や地域の環境、植物の生理・生態について学びます。また、さまざまな見学実習をとおして、地域の森林や林業の基本的な学習をします。
◆森林科学森を育てるためには、樹木や生態系すべてを理解する必要があります。森林科学では樹木の種類や木の育て方を中心として、それをとりまく環境や生態系について学んでいきます。さらには木の伐採や土砂災害を防ぐ技術も学び、資源の循環サイクルについて理解することをめざし、将来、森づくりを自らコーディネートできる人となれる力を身に付けていきます。
◆森林経営将来に向けて、森林を持続的に維持していくためには、現在の森の姿を調べ、今後を考えなくてはなりません。森林経営ではそれらに必要となる森林の調査方法や木材の材積(体積)計算、法令やデータ管理などの方法を学び、持続的管理のあり方について理解することをめざし、地域の林業を考えることのできる人となれる力を身に付けていきます。
◆林産物利用伐採した樹木は木材として無駄なく利用されることが大切です。林産物利用では樹木の構造や顕微鏡レベルでの樹木組織、木材としての性質を基本として、木材加工技術や合板などの改良木材、紙・パルプの製造、きのこの生産などの知識や技術を理解することをめざし、地域資源の循環利用を考えることのできる人となれる力を身に付けていきます。
◆測量森林を育てる、林道をつくる、土砂災害を防ぐ施設をつくるといった技術を行うためには、土地の面積や状態を知ることが必要です。測量ではこういった位置、面積や土地の高さなどを調べるための技術、さらにそのデータを用いて図面をつくる技術を学んでいきます。このことから必要な器械を選び活用する方法を身に付けます。